特徴:
「豆は、身体にいい」と昔からよく言われます。
納豆、豆腐、油揚げ、醤油、味噌、おから、豆乳…、私たちの周りには、豆からできている食品が多い事が分かります。
「畑の肉」とも呼ばれ、三大栄養素のひとつ、たんぱく質が豊富に含まれている豆。
筋肉はもちろん骨や血液など身体は、たんぱく質で作られるので、良質のたんぱく質を摂るのに豆は良いですね。
ごはんや肉、魚と野菜のほかにも、豆も摂るようにバランスの良い食事を心がけたいです。
中でも大豆には、脂質・糖質・カルシウム・ビタミンB,E・食物繊維・鉄分などの成分も多く含まれています。
その成分の効果は、血中コレステロール低下作用・高血圧改善・脂質代謝の改善・抗酸化作用・善玉コレステロール増加・ビフィズス菌増殖作用・整腸作用・成長促進作用・骨粗しょう症の緩和・造血作用・がん予防などなど。
昔の人は知っていたのでしょう、こんなにも効果があって、身体にいい訳です。
さらに詳しくピックアップ
●納豆
大豆を発酵させてできたネバネバに含まれている酵素の新たな成分、ナットウキナーゼ。
血栓を溶かし、血液をサラサラする効力があるようです。
その効力は8〜10時間といわれており、心筋梗塞や脳梗塞の発作が起きやすいのが深夜だということを考えると夕飯時に食べるのがおすすめです。
その他にも骨にカルシウムを接着する作用のあるビタミンK、成長ホルモンと呼ばれるビタミンB2も豊富。
また、最近注目されているのが、ポリアミン。
人間を老化させない若返り物質で、体内でアミノ酸から作られており、細胞分裂に関わる働きをしています。
20歳を過ぎるとポリアミンは減っていくそうですが、納豆菌で増えるそうです。
このポリアミンは、皮に多く含まれているようで、ひきわり納豆では製造段階で皮がついていないためポリアミンが溶け出してしまうようです。
さらに納豆に卵を入れると、たんぱく質が納豆菌の繁殖を促すのでポリアミン増加に繋がるそうです。
●豆腐
大豆からおから(食物繊維)を除いた豆乳で作られて、胃腸にやさしく消化吸収に良いです。
木綿と絹ごしと種類があり、どちらもカルシウムは牛乳に次いで多く含まれています。
カリウム、ビタミンB1、B2などは絹ごしが上回り、カリウム以外のミネラルは木綿のほうが多く含まれています。
●豆乳
豆腐のもとであり、高たんぱく質で消化吸収も良いです。
無調整豆乳は大豆と水のみで作られ、調整豆乳は植物性油脂、糖質、食塩など加えて飲みやすくしています。
調整豆乳は、無調整と比べてカルシウムが豊富で、牛乳に比べて鉄分が多く含まれています。
●高野豆腐
大豆の栄養分が凝縮されており、良質たんぱく質は、木綿豆腐の約7倍、絹ごし豆腐なら約10倍も含まれています。
アミノ酸のプロリン、アルギニン、メチオニンも含んでいます。
それぞれの働きは、プロリンが、肌の細胞内の水分を保持。
アルギニンは、新陳代謝を促して若々しい肌を保つのに欠かせない成分。
メチオニンは、腎臓で尿をつくる働きを促すことで老廃物の排泄を促しむくみ解消に繋がります。
●おから
ビタミン・ミネラルも含まれていますが、ほとんどが食物繊維で、ごぼうの2倍の量が含まれています。
おからの食物繊維は、セルロースという水に溶けないタイプ。
体内で水分を吸収してふくれ、腸の掃除に大活躍する働きを持っています。
体内の有害物質を排出し、栄養素の吸収を穏やかにするので、生活習慣病の予防には最適です。
ただし自転車に乗り過ぎて、内臓(胃腸や消化器)が疲れているようなときには向いていません。
傷ついているところに亀の子たわしでこすっているような感じだそうです。
カンタン! 豆レシピ:
豆ごはん
豆と一緒にお米を炊けば、豆ごはんの出来上がり。
レースの3時間前に、私はおにぎりを食べます。
そのときに食べるおにぎりに「豆ごはん」が良いと友人が教えてくれました。
今度のレースでは、豆おにぎりにしようかな。
豆は食物繊維が多いので、人によっては、お腹が張る場合もあります。
自分の体質に合っているか、好みかどうかは、試してみないとわかりません。
特に、レース前は日ごろ食べ慣れているものが適しています。
Advice&Cooperation:Sachiko KOYAMA Thanks.
煮豆
晩に豆を水に浸し、翌日その水は捨て、新たな水でひたひたの量を入れて弱火でコトコトと煮ます。
豆が少しやわらかくなったら、砂糖をお好みの量で、塩と醤油を少々を入れ、味見をしながら砂糖を加えます。
好みの硬さになったら出来上がり。
水をよく吸う豆、甘さが染みない豆、など豆の性格があるので、毎回適当に炊きます。
この次はこうしようとか、何度も試して自分好みの煮豆に出来上がります。
レシピをたくさん知っていても、良い食材があっても、作らなければ上手くならない。
何度も何度も繰り返し、年季が入って上手になる。
料理は、自転車が上手くなるコツと似ているなぁとつくづく思います。
義母や実母が作るような煮豆には、まだまだ時間がかかりそうです。
-2009.2.28- |