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第14回 全日本自転車競技選手権大会ロード・レース
  兼 2011年世界選手権自転車競技大会代表候補選手選考会

2011年6月26日(日)会場:岩手県・八幡平市 岩手山パノラマラインロードコース
天気:曇りときどき晴れ
女子競技:124キロ=15.5キロx8周
エントリー:27名 出走:24名 完走:12名 結果:DNF

第13回 全日本自転車競技選手権大会ロード・レース私にとって4回目の全日本選手権。
過去3回会場だった広島から場所が変わり、今年は岩手山の麓で行われた。
コースは、2年前の「ステージレース・いわて」で走った同じコース。
今年のエントリー数は去年より20名少ない。
この全日本の出場権が取れる春のチャレンジロードが中止になったため、
また、女子ジュニアとレースを別に設けたからもあるだろう。
そして、私が目標としていた先輩選手たちの名前もなかった。

東北の澄み切った空気、ひんやりと少し肌寒い中、
エリート男子から5分遅れでスタートが切られる。
緩い下りと平地が続き、集団はスピードによって長く伸びたり、
まとまったりとローテーションする。
3.5キロの登りに入っても集団はそのまま、
誰が仕掛けるかタイミングを見ているようでゆっくりとしたペースで進む。
2周目の登りの終わりで動きがあった。
しかし私はそれについていけなかった。
その後は単独走、何度も降りようと思った。
そんな時に「がんばってー!」
声援は、東北のがんばっている人たち。それに比べて、私はただ走るだけのこと。
自分からやめてはならないと、ペダルを回した。
盛合さんの声もわかったけど、そっちを見ないように真っすぐ前を見て走った。
タイムアウトで足切となったが、4周走れた。いや、走らせてもらった。

この1ヶ月、悲しい知らせが相次ぎ、涙腺が壊れていた。
レース出発3日前に叔父が亡くなった。今の自分のDNAをくれた人だった。
「レースへは行けない」という思いがよぎった。
普段は「自転車ばかり乗って(少しは女らしくしなさい)」と小言を言う母が、
「父さんとお別れの挨拶に行って、週末は(葬儀があっても)予定通りにレースへ行きなさい」と言った。
こんな時に、ではあるが、それはまた何かしら自転車の自分を認められた気がした。
翌日会いに行きスッキリするかと思ったけれど、悲しみが大きくなってしまった。
心の中がその事ばかりで、スタートができれば、御の字とウチをでた。
でも移動の車の中で悲しみに浸っていた日々から抜け出し、こっちの世界が生きるところだと、
ようやく切り換えができた。
チームメイトと一緒でなければ、全くもって動けなかったし走れなかった。

もう情けない走りはしたくない。
少し時間をとって、体調を良くして、気持ちを整理して、次に挑もう。

Photo:Masuken san.Thanks