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天気予報では暖かな春の小雨を想像していた。
現地へ着くと雨は本降りで風も強く気温が低い。寒い冬の雨だった。
着ていたアンダーウエアとグローブを冬仕様に変更しコースへ向かう。
あまりの寒さにアップをしないで体力を温存していた方が良いかとも思ったが、
CSCコースが久しぶりなことと雨のコースを確認のため1周走る。
みぞれなのか顔に当たる雨が痛い。
雨と寒さを覚悟して、まもなく男子Cクラスと同時にスタート。
登りではじまる逆周り。男子選手に混ざってピンクのヘルメットカバーがひとつ、Y選手が見える。
登り終えY選手と並び、その後私が前にでてカーブが続く下りが始まる。
雨で誰もが慎重に下って行った。
そして長い登り。後ろを見ずに、ひたすら登る。
ホームストレートを目指し下る。
なんとか1周目を先頭で終えた。
後ろを見ると、Y選手との差はそれほどない。
もっと差をつけたいが、寒さで体力が消耗しているようだ。
とはいえ寒い中でも思ったよりは身体が動いている。
後方との差をチェックしながら走る。
3周を終え、差が開いたことを見ながら、慎重に進む。
登りが強いY選手。最後の長い登りで追ってくるかもしれないと後ろを見ると、
10mを切ったところまで迫っている！
私はそこからもがいて逃げた。
下りも最後のホームストレートもがんばって、1番でゴールできた。
昨年のジャパンカップを終えてから、オフシーズンのトレーニングをした。
「こんなに減っていたんだ」とわかるほど壊れて細くなった体力。
ゼロからスタートする気持ちで取り組み、少しづつ体力をつけた。
本格的にレースに出るようになって初めてオフのトレーニングをして、シーズンにはできない修正をして...。
ほとんどを一人でやってきた。
またトレーニングばかりでなく、友人に会ってたくさん話して食事したり、大好きなバンドのライブへ行ってパワーをもらった。
後半は、Hさんとの練習を積んだ。
体力がついていたからすぐ一緒に走れてよかった。
そして今回はチームに所属していないことのアピールも含め、ホワイトベースのジャージを着て走った。
自分で考えて決めたことが合っていたかどうか見る今回のレースだった。
都ロードの優勝は2年ぶり、身体がヘンだと思ってからの時間だ。
自分を信じてよかった。
治ったら、また、ちゃんと身体は動いて走れるって思っていた。
どうしてかかわらない原因を探して、いろんなことを試して、トレーニングを変え、ジャージを変え、やり方を選んできた。
ただたくさん走ったころとは違い、その分痛みがわかる人間になれたと思う。
勉強した2年だった。
心配をお掛けした方々、
在籍したチームの方々、
応援してくださった方々、
一緒に走ってくれる方々、
仕事で関わっている方々、
おかげさまで優勝できました。ありがとうございました。
今年もシーズンが始まります。さらに上を目指し励みますのでよろしくお願いします。
レース中、寒さのために足の感覚があまり無かったことに比べ、身体や手先の感覚はあったのは
手前ミソだがDRYのウィンドベストとZienerのゴアテックスグローブを着用したのが正解だったと思う。
アンダーウエアとグローブの詳細
＜はじめの予定＞
・アンダー：DRY Xライト 半袖 + Xライト 長袖
・グローブ：DRY インナーグローブ + Ziener 薄手のグローブ
＜変更＞
・アンダー：DRY Xライト 長袖 + ウィンドシリーズ ベスト
・グローブ：Ziener ゴアテックスのグローブ
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