実業団レースの中でもっとも大きな今大会。
コースは修善寺8キロの予定で、エントリーには強豪選手の名前が並び全日本級のレースをうかがわせる。
私はこのレースの前に今までにない走りをしてきた。ヨーロッパ出張の間、自走でアルプスを越えてきた。
それがどのようにレースで表れるか、また初めて走る修善寺の8キロコースと同様楽しみにしていた。
前日、天候によりコースを5キロコースに、距離もスタート時間も変更となった。
当日朝、一時的に強く降った雨はやみ路面には水溜りはないがまだ乾かない状態だった。
距離の変更に伴い女子単独レースとなり、9:00にスタート。
いつもの実業団レースよりも少し多い選手がスタートラインで三重に並び、私は一番後ろの列からスタートした。
すると、クリートがすべりペダルにはまらない。
軽くペダルを回しながらはめようとするが、はまらない。と、あせって何度もはまらない。
スタートすぐの集団から完全に置いてきぼりになってしまった。
冷静になってクリートをはめて、シリに火がつき、ダッシュした。
第一コーナーの登りで集団の最後尾に追いつき、そこから追い上げる。
<これはマズイ>と必死に走った。
次々と選手をかわして、2号橋の先で10名ほどの先頭集団に追いついた!
が、ペースアップした集団からは切れてしまった。
その後、追い上げてきた選手に抜かされたがあきらめずに追って登る。
それからは数名の選手とお互いが得意なところで前後して走る。
最終周、そのスピードはアップして残りの力を出し切り、ゴールへ向かった。
観戦していたチームメイトから「さらなる伸びシロはある」と、
久々にレース会場に来ていたT選手から「速くなった、もっと追い込める」と、
いろんな方から客観的にレースを見た感想、アドバイスをもらった。
クリートがしっかりはまってから先頭集団に追いつくまでのあの力が自分にあることに驚いた。
また以前のように走りながら周りの選手に声掛けができた。
自分なりに、このレースで一歩進んだ手応えを感じた。
これからの課題は、体力を伸ばし、先頭集団でレースがしたい。 |