会場に着けば戦う意志が、盛り上がってくるだろうと思っていた。
が、気が抜けたままだ。
昨年は冷たい雨が降り続くレースだった。
今年は肌寒かったが晴れて、沿道に村の人も多く応援していた。
調子が悪いときこそ、早く前へでる、って聞いたことがある。
それを試そうとはじめから思っていた。
13:21 スタート。
ホームストレートの後、登りが続く。
今でよう。
アタックでもなくもがくでもなく、すーっといけたから一番前へ行った。
ここまでは勢いでできた。
あとは練習不足で、続かなかった。
後退する。
次のコーナーを曲がって激坂に入り、とても苦しい。
体が重たい。ペダルが回らない。
激坂をクリアした後の下り。
前にT選手がいて、追っかけた。
さすがベテラン選手、きれいなラインで無駄にスピードは落ちない。
その走り方を見ながら下れたのは、今回の収穫だ。
2周目の登りでは、力が尽きてレース中なのにヨロヨロと走っている。
<降りよう。そういう選択もあるんだから。>
しかし、どこでどうやって降りるかと思いながら、前へ進む。
この激坂で終わりにしようと登る。
登りきると、声援も聞こえ、ここまできたんだからと、
タイムアウトを告げられるまで、なんとか走りきろうと頑張った。
最後まで、ほとんど単独で走りきった。
ゴール後、女子選手と話すと、ほとんどが単独だったらしい。
リザルトのタイム差を見ると、その様子がうかがえる。
登坂力の個人差がでた、レースだったのだろう。
イコール練習量の差と思う。
練習を重ねて自信を積んで緊張感が増し、レースに挑めるもと改めて思った。
体調が悪い、練習できないでは、レースは楽しくない。
ちゃんと練習して、また飯田を走りたい。
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