| 実業団レースで昨年度にあった女子選手が男子のBR-2のカテゴリーで走れる「BR-2女子」が今年廃止され、女子もポイントランキングが始まった。
 すでに実業団レースのシーズンも始まり、参戦した選手にはポイントが加算されている。
 ランキングが付くことで張り合い、競い合い、よりレースへの志が高められるであろう。
 そして私にとっては、BR-2男子と互角に戦える実力を持った女子選手と走ることになる。
 エントリーはジャパンカップ並みの強い選手が揃い、厳しいレースが予想された。
 12:20 BR-1のスタートに続いて、女子がスタート。ヘアピンカーブを集団で下る。
 群馬のコースは、昨年3回走っているからわかっているつもりだった。
 しかし時間が経ちすべて覚えていなく、スピードのある集団走行に不慣れな感じで走る。
 無駄なブレーキが多い。
 3周目のヘアピンが終わりストレートで豊岡選手がアタックをかけた。そのパワーを間近でみて、力の差を感じた。
 調子が良ければギヤをかけただろう。体は反応できなかった。
 20人弱の集団も追わない。
 私は体調不良のまま心拍が上らなく苦しくて、集団から遅れた。
 その後、2周くらいしてからペダルが回るようになった。コースも入る角度とかスピードとか慣れてきたが、苦しいのは変わらない。
 下ばかり見てしまい、調子は悪いままだ。
 苦しいときには、思考がどんどんマイナスになっていく。
 「アタックを3回以上かける」今回目標に掲げていたけどアタックをかけるなんて程遠い。
 ただ走っているだけで精一杯。
 気持ちも弱くなって、ウチに帰りたいって思うほどだった。
 最終周の心臓破りの坂で声援に交じり聞こえた。「ギヤをかけろっ!後ろと切れるぞ!」
 カツカツとギヤをかけた。
 重くなったペダルを踏み込む。
 足の筋肉が引き裂けるような感じがするけれど、
 「あれっ?できる。スピードでるじゃん。」
 ゴールへ向かった。
 終わってみると、終盤ツリ気味だった足のダメージがなく、まだ力が残っているようだった。
 もっとできたんじゃない?私。
 次には、きっとできる、ぞ!
 「ダメだった〜。」総監督へレースの報告する。
 「ただ、(練習で)走っていればいいってもんじゃないんだ。ちゃんとやんなきゃダメだよ。
 いろんな走り方をやるんだよ。
 ・・・中略・・・(今回のアドバイスは長い。)
 わかるかな〜?!今度ウチへ来い。講習してやっから。」
 思い返せば4月の練習は、走っているだけだった。
 練習もレースも見ていないのに、よくわかるなーといつもながらに思う。
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