9月4日〜7日、ドイツ・ボーデン湖畔近くフリードリッヒスハーフェンのメッセ会場で「ユーロバイク2008」が開催されました。
ユーロバイク公式ホームページには「自転車は今までよりも人気で、自転車ビジネスは好調です。」とあり、75ヶ国から36,800人の取引関係者が訪問し、最終日のオープンデイには、サイクルファンが約18,000人集まり昨年の記録を更新したそうです。
自転車が人気になっているのは日本だけではなく、メジャースポーツとして定着している欧州でもさらに広まっているようです。
会場の面積は、85,000uと去年よりも広くなっていました。(東京ドーム約2個分)
「ユーロバイク」は、スポーツバイクメーカーがブースを広く占めていますが、他にもコミューターバイク、シティバイクといった生活自転車も多く展示され、試乗ができるようになっていました。
生活自転車というと一見、日本のママチャリに似ています。
ママチャリとの違いは、軽いフレームに太めなタイヤ、フロントにサスがついていたり、ギア(外装や内装)があること。
ライトはハブダイナモ式、そしてキャリア、スタンド、フェンダーがもちろんついています。
<丈夫な自転車>といった感じで生活圏よりももっと遠くへ行けそうです。日常に自転車を利用する提案が伺えました。
話しは変わりますが、ドイツのことわざで<トラック一杯の薬より自転車1台>と以前に聞いたことがあります。
ドイツ人は普段から自転車に乗り、健康に良いことを知っているのでしょう。
さて私はユーロバイク開催期間の2日間をサイクリングウエア中心に見て回りました。
09モデルとなる今年のサイクリングウエアの傾向は、どのメーカーもタイトなレーシングスタイルが目立ちました。
シンプルなデザイン、パネルの切り替えしでカラーチェンジされ、ハイテクな機能を取り入れています。
メーカーロゴがなかったら、どこのメーカーのウエアかわからないくらいでした。
私が初めてユーロバイクへ来た3年前に比べ自転車人口も増え、サイクリングウエアもユーザーから注目が高まっているように思います。
通勤やサイクリング、イベントレース。アウターやアンダーウエア。
走る目的、距離や季節によって使い分け、必要性が高いものになりました。
以前はレディースウエアの種類があまりありませんでした。
現在では多くのメーカーが日本に入ってくるようになり、種類も選べるようになりました。
昨今ウエアメーカー業界が、大きな転機にあるように感じます。
昨年、ナイキのサイクリングウエアの生産がなくなり、トレックブースではトレックブランドがありましたが、今年はボントレガーブランドのウエアが展示されていました。
アディダスは今年からマビックブランドになり、以前同様幅広く商品展開していました。
ナリーニでは、プロチームに供給している「MAO」ブランドのウエアが並んであり、自転車メーカーのビアンキロゴのジャージがありました。
自転車メーカーが、ウエアを展開しているのも見かけました。
USパールイズミのデザインは、スイス国旗やエーデルワイスの花でした。
クラフトは、日本ではアンダーウエアがポピュラーですが、サイクリングウエアもあります。
男女共に似たテイストで、レディースはカッティングが女性向けになっている点に好感が持てます。
カンパニョーロのレディースウエアは、昨年に引き続き色っぽいデザインがありました。
来春に、どのようなウエアが日本でお目見えするのか楽しみです。
ウエア以外では、シマノのブースで電動デュラエースが試すことができるロードバイクがローラー台に設置され、多くの人が注目していました。
ホテルに帰り夜テレビを見ていると、スポーツニュースでテニスやF1と並んでロードレースも流れていました。
ヨーロッパでは、ロードレースがメジャースポーツであることを実感しました。 |