弾丸スタートだった。
ものすごい勢いのスタートダッシュ。
今まで、、といっても今年の途中から実業団レースにでるようになってレース経験は浅いのだが、
こんなにも激しく衝撃的なスタートは初めてだった。
とにかく前へ…これがロードレースなのかと思う、スタートだった。
左手に池が見える道でダッシュの勢いは落ちつき、続くは10%くらいの傾斜で1キロ登る古賀志林道。
先頭の沖選手と数名の選手は先行く道を走り、自分が走っているところからはカーブでもう見えない。
それでも私は次の集団に続いて登りきれた。
下りに入り、スピードが加速する。雨のためブレーキがきかず、コースが思うようにとれない。
前との差が開いてしまった。
平地になり一人走。前の選手を一人追い越した。
直角のコーナーで雨のグレーチング(排水溝)のためスピードを落とし曲がる。
真っすぐな道で先の集団は見えるが、少しづつ差が開いていた。
追いつけそうで、近づけない。
コースは田んぼや木々に囲まれている。応援している人は実業団レースよりも多く声もよく掛かる。
「がんばれーーっ!」
私は、走っていること自体が嬉しいのと、応援に応えたいために
「ハイ!」
と返事をしながら、走っていた。
会場の中心を通過し、2周目に入る。
1周目の勢いはなく、苦しい古賀志林道を走る。
体力もスピードも落ちてきたが、なんとか完走したい…。
2周を走りきらない手前でタイムアウトを告げられた。
終わってしまった…
前の選手とは、2分くらいの差だったということが後でわかった。
入賞の6名以外は、DNF。
厳しいレースとはわかっていたが「男子の先頭と女子最後尾の時間差が12分になったら失格」という
今回の規則で、女子のレースは女子の規則と考えていないところに疑問を持つ。
ロードレースは、1位を狙う選手以外、走ってはならないのか、と。
私のレベルでは、まだまだこういったレースにでちゃいけないのかと、ふと考えた。
ジャパンカップを目標に選手として実業団登録し、それから5ヶ月間、練習にレースにと励んできた。
結果はともあれ短い距離だったけど今の実力は出し尽くせたと思う。
チームのみなさん、こんな雨の中を駆けつけて応援してくれた仲間たちのおかげ、どうもありがとうございました。
<ジャパンカップ>といった大舞台のレースを経験できました。幸せです。 |