ユーロバイク
私にとって今年で3回目の視察となるユーロバイク。期間は、2007年8月30日〜9月2日、ドイツ・ボーデン湖畔近くフリードリッヒスハーフェンのメッセ会場で開催されました。
今年も会場へ向かう車で渋滞が激しく、このショーの規模と注目度が昨年よりもさらに大きくなっているのが感じられました。会場の出展社は868社、来場取引関係者は75ヶ国から34,280人、ジャーナリストが32ヶ国から1,280人、最終日のオープンディには18,800人のサイクリストが集まり、昨年の記録を更新しました。
今回の入場受付は、前もって日本でユーロバイクのホームページから申し込みをしプリントアウトして、それが入場パスとなり、入場の際にはバーコードのチェックのみでスムーズに入場できました。
そして一歩会場へ入るとブースの配置や装飾は、昨年のものとほぼ同じでした。もちろんポスターも同じでした。
真っ先にアパレルメーカーの最新モデルを見て回ります。
昨年アパレルメーカーが出展しているホール内では、花や蝶が舞うデザインが目立ち華やかというより派手な感じでしたが、今年はどこもシックなモノトーンのイメージでG社のデザインを真似た印象を受けました。日本では流通していないG社がヨーロッパで好評なのがうかがえました。またサイクリングウェアだけでなく、バイクから降りたときのウェアも展開しているメーカーが多くなってきました。
過去2回は、自分の目で見るよりもカメラのフェンダーからのぞいてばかりで、次から次へとメーカーを追いかけていましたが、今回は新製品を追いかけることよりもそこにいるメーカースタッフのウェアやスタイルといった、モノよりも人の流れなどに視点を置いてゆっくりと見渡しました。
大きな会場の中、人が多く集まっているブースと素通りして行くブースがあります。
人だかりがあるブースには、人々は製品に興味を持ってよく見ていたり、スタッフと熱心に製品について話していたり、熱気にあふれていました。人が素通りしていくブースは、製品が他の何かに似ているような、足して割ったような感じがして、私も興味が持てません。
メーカーオリジナルを作り出すのに、理論やアイデア、コンセプト、メッセージ、があって、それらがメーカー色となって直接アピールしています。ロゴをひとつ置くにしろ、大きさや色や置く場所には意味があるでしょう。
毎年楽しみに、あのメーカーは今年どうだろうとファンはブースに足を運ぶのです。
良い仕事をしているメーカーには、ブースに人だかりがあります。期待をしているファンが集まっています。
けれどコピーをしただけのメーカーブースには、コンセプトやメーカーのメッセージが見当たりません。ファンもつきません。
他メーカーのを真似て、足して合わせて引いたようなものにドキドキはしません。
私も一ユーザーとしてドキドキしながら見たいし、選びたいし、乗ってみたいし、身につけたいと思いました。 |