ロードレースのシーズン始まりを告げる、「チャレンジサイクルロードレース」。
私がエントリーしたのは、未登録女子B-7のカテゴリーです。1周5キロのコースを3周、15キロを走ります。修善寺のサイクルスポーツセンターのコースは、登りが多いと聞いていました。コースも初めて走ります。
出走選手は、20名です。12時にスタートしました。気温は25℃以上あるくらい夏のような陽気になりました。1周目は、先頭4名の後ろにつきました。少しづつその差は広がってきても見える距離にいました。2周目に入ったときくらいから右のふくらはぎがつり始め、スピードが落ちてきました。そのうちに左足のふくらはぎもつり始め、回転させるだけでいっぱいになってしまいました。練習では登り坂が始まると、よしきた!とばかりに張り切るのですが、このときは見るだけでもつらくてつらくて苦しかったです。気温が上がり身体が熱くなり、ボーっとした頭の中で足がつった原因を解析しながら、足が完全につらないでゴールまで辿りつきたいという思いでペダルをまわします。残り1キロくらいで足がつってもいい覚悟をし、最後の力を振り絞ってゴールを目指しました。結果は、7位でした。たかが三十数分、全力で走ることがこんなにも苦しいとは…。
足がつった原因は、前の晩、発熱を起こし大量の汗をかいて十分に水分を摂らなかったことだと思います。私は1日に300キロを走っても、自転車で<足がつる>という経験が今までなく、水分補給がいかに大切か身をもって知ることができました。コンディションを整え合わせることも含めてレースは始まっていると思ました。
私が催している走行会「コグコグ」で、ロードバイクの仲間と走行をするようになり、人に伝える立場になり、私自身が今までの経験だけでいいのか?と疑問を持ち始めました。また、自転車スポーツをちゃんと練習したい、もっと速くなりたいと欲求もでてきました。
そこで、クラブ員以外でも参加できるチーム オーベストの練習会に参加させていただきました。ロード走行の基本になるローテーションや峠越え、今まで経験したことのないようなスピードでのチーム練習は、とても刺激的でした。その練習について行く体力も必要ですが、何よりもついて行くんだという気合が必要です。前へ速く行こうとする気持ちが、フォームを変えていくのもわかりました。チームの方に走り方のポイントも教えていただき、充実した経験しました。1回の練習は、一人きりで走った時の数ヶ月分と同じくらいの内容だと思いました。また、練習の厳しさやチーム員同士、意見を交わしたりするのを見て、こうしてチームが結束しレースで戦えるのだと感じました。登山でいうと、命綱を引き合うような…、なぜならロードレースの結果は個人の順位になりますが、チームの戦いでもあるからです。チームの作戦、周回のペース、ライバルとの駆け引き、相手チームと味方の動き…走りながら展開を読み、勝負をします。
近年、自転車のイベントが多くなり、参加する人数も増えてきました。私も今までにヒルクライムやエンデューロ、ロングライドのイベントに参加してきました。レース中は、自分との戦いです。走り終わった後の充実感や達成感は格別です。毎年参加してタイムをみれば、自分がどれだけ速くなったかわかります。レースが終わったら、また来年へ向けて練習しようと目標が立ちます。もっと速くなるにはと、工夫することや練習内容を考えます。それもまた自転車の楽しみです。
今回、チーム練習に参加して速くなっていく自分に気がつきました。そうして以前よりも少し自信がつき、ロードレースに参戦してみたいと思うようになり、今回チャレンジに出ようと決めたのでした。そしてチャレンジに参戦しロードレースをしたと実感が沸いてきて、練習も含めてとても勉強になりました。リアルタイムで「コグコグ」にもその経験を生かすことができました。
苦しかったレース、もっと苦しい練習をして強くなってまた、レースに出たいと思いました。それと50キロくらい走らないとエンジンがかからないのも、なんとかしなければ…。
話しはそれますが、少し前から思っていたこと、自転車レース活動は音楽バンド活動に似ているなと…。バンドのメンバーは、各担当自宅で練習。自転車もある程度は自分で練習するでしょう。そして走行会、バンドだとスタジオ練習、音合わせ。それを積み重ねて本番はライブ、レースとなるのでは…。練習をたくさんしても本番がダメだったり、練習では想像できないことが本番では起こることなど似ています。楽器屋さんと自転車屋さんがどこかで似ていると思ったのは、このつながりがわかってはっきりしました。私はライブが大好きでした。レースシーズンは始まったばかりです。
最後になりましたが、チームオーベストの西谷さんをはじめチームの皆さまありがとうございました。
当日、東京から自走で修善寺まで駆けつけてくれた、コグコグに参加しているSさん、どうもありがとう!
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