コグノマキとは
コグことのハンドブック、「コグの巻」です。
ロードバイクをスポーツとして乗っている人には、備忘録として確かめられるように。
これからスポーツバイクをはじめる人には、わかるところからはじめて、身について、だんだん知っていくように。
そして、生活の一部になっていくように。
そんな身近なハンドブックになればいいなと思います。
これから時代が変わっていこうが、自転車も進化していくと思うけど、やることはきっと変わらない。
「虎の巻」をもじったこのネーミングをずっと温めて、いつかは作りたいと思っていました。
マニュアルでもなく、教本でもない、メモのカタマリのような、ハンドブック。
今まで走る時に思い出したり、コグコグでみんなとわかり合ってきたこと。
それは、私が自転車をはじめた時から、先人に教わったこと、コグコグの中で走ってできたこと、クラブチームの練習で知ったこと、レース出場、...経験してきて、たくさんの人との出会いがありました。ありがとうございます。
その中でもコグコグだけとっても、約15年間で500回近く開催してきました。
どうしたら、もっとうまく走れるのか、みんながわかって楽しめるだろうか、考えてきました。
「自転車のソフトなことがしたい」と2005年にホームページを立ち上げて、大事だと思うことを繰り返し伝えてきました。
レポートを見直し、拾い集め、ここまできて、やっとまとめられたんだという想いです。
楽しいから続けてこれた、これからへも残しておこう。
私がヨーロッパの旅を終えて、その光景だけが頭にあって、ロードバイクを手に入れたけれど、何もわかりませんでした。
わからないことだらけだったから、いろいろ飛び込んでやってきました。
それは赤ちゃんがおもちゃを持ったのと同じで、経験を積み重ねないとわからないのだということが、今もってわかります。
ロードバイクは個人で購入するものだけど、成長していくにあたって一人では完結できない、スポーツとして上達していくものです。
本来ロードレースはチーム戦であって、単にスピードを求めるだけの乗り物ではない、一般自転車の延長ではないルールを一人でできることはありません。
ロードバイクが、コアな趣味のものからブームで広まり誰もが乗るようになっても、そういった走り方を知る機会が少なく、意識が違うと思うこともありました。
その差がなくなるように考えてやってきて、ハタと見回すと日本社会の問題にも通じるものがあるのかなと思います。
だから事件やニュースがある度に、
「みんなが自転車にもっと乗ればわかるのにな」
「自転車に乗れば、楽しいのにな」
「やることいっぱいあって、余分なことを考えなくて済むのにな」
旅していた時も景色を見ては、そう思ってペダルを踏んでいたと思い出されます。
そして、一緒に走る他にもわかるように「コグノマキ」ができました。
山を登っている時、歌を歌っている時、その時には気づかないように、自転車に乗っている時には楽しんでいて気づかない。
時間ができて、少し自転車から降りてみて、まとめられました。
若い自分に「取材だ、走ってこい」と指示をして、今の私が管理職ぐらいになってまとめているみたいで、それがなんだかおもしろい。
2020年4月1日
COG/コグ 高島真希子