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第3回 明治神宮外苑学生自転車クリテリウム大会

2009年2月22日(日) 天気:晴れ 会場:明治神宮外苑周回コース
出場クラス:女子クリテリウム(大学生女子学連登録選手+JCF登録女子競技者)
コース:1.5キロx12周=18キロ
今回の規則:偶数周毎フィニッシュラインを通過した時4位までにポイントが与えられ、
最終回に1位〜10位にポイントが与えられ、合計点数により順位が決まる。
エントリー:17名 出走:14名 結果:11位

神宮クリテレース数日前、最新スタートリストに荻島美香選手の名前が載った。
憧れの選手と一緒に走れるなんて!と気持ちが跳ね上った。
萩島選手は、先日オランダで行われたシクロクロス世界選手権で日本人最高の22位、オランダ在住のベテラン選手。
そしてレース当日、開会式で荻島選手が凛と立つ姿が見えた。
アップのときに偶然、前を走っていてフォームを見させてもらった。
つい声まで掛けてしまった。
内心、ここまででも気持ちは大満足。いいもの見た〜という感じだった。

「パレード走行はないんだって。さっきアナウンスしていたよ。」
スタートラインに立ち、隣にいたA選手に聞いた。
まもなくスタート。
後方よりスタートして初めのコーナーを曲がり、すぐに長い縦列走行となっていた。
並木道をUターンする頃に見えた先頭はすでに萩島選手がトップを走っていた。
2番手に鹿屋大の選手がくらいつくも、1周目で数メートルの差がだんだんと広がり、そのまま独走となった。
その後、トップから後ろは、ひとつの集団で走っていた。
私は、集団の後ろの方でヒラヒラと走るだけだった。
並木道のUターンでトップとの差が、周回を重ね広がってくるのがわかる。
「みんなで行けば追いつくぞーー!」
沿道から応援の声が聞こえるが、私は身体が動かなかった。
集団に力を合わせて追いつこうという雰囲気がない。
緩いカーブでは足を止めて流すのでスピードが落ちるし、先頭は譲り合ってスピードが落ちるし、偶数周で2位以下のポイントを取るために走っている感じだ。
最終周、独走でトップの荻島選手はダントツの差でゴール。
2位以下はスプリントゴールで終わる。
これがクリテリウムなのだろうか。
これが世界で戦えるレースの意識の違いだろう。
順位が欲しいだけでは、レースで強くならない。

レースを観に来ていた総監督(父)の一声。
「み〜〜んな、2位。」

この神宮クリテが、普段会えない人たちと年に1回でも会える機会になり、年始めにみんなと顔合わせのようで嬉しくもあり、
これでレースシーズンが始まるという2回目の参戦にして節目のレースになってきた。
私は、練習不足が自信のなさにつながって積極的な走りができなかった。
3ヶ月前の私を知っている夫や近い友人たちは、スタートラインに立ってレースを走っているだけでも十分と言っていた。
再びこのようなレースに出られてよかった。自分一人だけではここまでこられなかった。
周りに感謝しつつ、またレースが楽しくなるよう、いっぱい走ろうーっと。

Photo:Satoru TABIRA and Hidemi SAWANO.Thanks